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【シマトビケラ科 Hydropsychidae
 

​ころころとした小型~やや大型のトビケラです。図鑑的には、

  ①可携巣をもたず後胸背面はキチン板に覆われる

  ②腹部下面にふさ状のえらが並び、尾肢からは長毛が密生する(ヒメトビケラ科・ムネカクトビケラ科との区別点)

以上の2点を確認することで同定されます。ただし②によって区別されるヒメトビケラ科はきわめて小型、ムネカクトビケラ科は分布が局所的なので、①に当てはまる中・大型のトビケラは高確率で本科です。種数が多いため同定には経験と知識とを要しますが、属レベルであれば、慣れれば野外でも比較的すぐに分かるようになります。


下位分類(国産既知種のリスト)


  シロフツヤトビケラ属 Parapsyche
    ・コガネツヤトビケラ Parapsyche aureocephala Schmid, 1964
    ・クロサワシマトビケラ Parapsyche kurosawai Kobayashi, 1956
    ・シロフツヤトビケラ Parapsyche maculata (Ulmer, 1907)
    ・シコツシマトビケラ Parapsyche shikotsuensis (Iwata, 1927)
  アミメシマトビケラ属
Arctopsyche
    ・アムールアミメシマトビケラ Arctopsyche amurensis Martynov, 1934
    ・アミメシマトビケラ Arctopsyche spinifera Ulmer, 1907
  オオシマトビケラ属 Macrostemum
    
・タイワンシマトビケラ Macrostemum formosicolum (Matsumura, 1931) 

    ・オキナワホシシマトビケラ Macrostemum okinawanum (Matsumura, 1931)
    ・オオシシマトビケラ Macrostemum radiatum (McLachlan, 1872)
  ミヤマシマトビケラ属 Diplectrona
    
・アイシマトビケラ Diplectrona aiensis Kobayashi, 1987
    ・タイワンミヤマシマトビケラ Diplectrona albofasciata (Ulmer, 1913)
    ・ブルハミヤマシマトビケラ Diplectrona burha Schmid, 1961
    ・キブネミヤマシマトビケラ(旧ミヤマシマトビケラ属DB) 
Diplectrona kibuneana Tsuda, 1940
    ・タカイシマトビケラ
(旧ミヤマシマトビケラ属DC) Diplectrona takaii Nozaki, 2011
    ・ウケンミヤマシマトビケラ Diplectrona uken Itoh & Nozaki, 2018

  ニセミヤマシマトビケラ属 Homoplectra

     (和名未定)Homoplectra albomarginata (Ulmer, 1907) 

     ・フトオニセミヤマシマトビケラ Homoplectra crassa Nozaki, 2019 

     ・ツノニセミヤマシマトビケラ Homoplectra crassicornea Nozaki & Ito, 2018 

     ・ホソオニセミヤマシマトビケラ Homoplectra gracilis Nozaki, 2019

     ・ハットリニセミヤマシマトビケラ Homoplectra hattorii Nozaki, 2019

     ・イセニセミヤマシマトビケラ Homoplectra ise Nozaki, 2019

     ・キマダラシマトビケラ Homoplectra japonica (Banks, 1906) 

     ・ニシニセミヤマシマトビケラ Homoplectra occidens Nozaki, 2019 

     ・トウホクミヤマシマトビケラ Homoplectra tohokuensis (Kobayashi, 1973) 

     ・ミツマタニセミヤマシマトビケラ Homoplectra trifurcata Nozaki & Ito, 2018
  エチゴシマトビケラ属 Potamyia
    
・エチゴシマトビケラ Potamyia chinensis (Ulmer, 1915)

  シマトビケラ属 Hydropsyche
    ・シロズシマトビケラ Hydropsyche albicephala Tanida, 1986
    ・イカリシマトビケラ Hydropsyche ancorapunctata Tanida, 1986
    ・(和名未定)Hydropsyche buyssoni Ulmer, 1907
    ・オオヤマシマトビケラ Hydropsyche dilatata Tanida, 1986
    ・ギフシマトビケラ Hydropsyche gifuana Ulmer, 1907
    ・クロシマトビケラ Hydropsyche isip Arefina, Minakawa & Nozaki, 2004
    ・コザンチコフシマトビケラ Hydropsyche kozhantschikovi Martynov, 1924
    ・キタシマトビケラ Hydropsyche newae Kolenati, 1858
    ・ウルマ―シマトビケラ Hydropsyche orientalis Martynov, 1934
    ・セリーシマトビケラ Hydropsyche selysi Ulmer, 1907
    ・ナカハラシマトビケラ Hydropsyche setensis Iwata, 1927
    ・ヤエヤマシマトビケラ Hydropsyche orbiculata Ulmer, 1911
    ・コブシシマトビケラ Hydropsyche verrucosa (Ulmer
, 1911)
  コガタシマトビケラ属 Cheumatopsyche
    ・アイラコガタシマトビケラ Cheumatopsyche aira Itoh & Nozaki, 2018    

    ・(和名未定)Cheumatopsyche addita (Navás, 1916)
    ・コガタシマトビケラ Cheumatopsyche brevilineata (Iwata, 1927)
    ・コンボウコガタシマトビケラ 
Cheumatopsyche clavalis Martynov, 1930
    ・ガロアシマトビケラ Cheumatopsyche galloisi (Matsumura, 1931)
    ・(和名未定)Cheumatopsyche guerneana (Navás, 1916)
    ・ナミコガタシマトビケラ Cheumatopsyche infascia Martynov, 1934
    ・(和名未定)Cheumatopsyche japonica (Navás, 1916)
    ・オキナワコガタシマトビケラ Cheumatopsyche okinawana Oláh & Johanson, 2008
    ・サトコガタシマトビケラ Cheumatopsyche tanidai Oláh & Johanson, 2008
    ・(和名未定)Cheumatopsyche tokunagai (Tsuda, 1940)
  
 日本産トビケラのリスト (外部リンク/2024年9月閲覧に基づく

​以上、8属50種が知られているほか、過半数の属に未記載種や不明種が含まれます。種レベルでは同定されていないものの、サワシマトビケラ属 Hydromanicus とHomoplectra(属和名未定)属の一種と思われるものも見つかっているようです。種数が多いこともあって分類や同定が難しいグループです。種数が多い割には記載的な研究は進んでいる部類ですが、幼虫時点で種まで落とすことは難しいものも多いです。なお、ミヤマシマトビケラ種群(ミヤマシマトビケラ属・ニセミヤマシマトビケラ属)は2020年前後に分類体系が大きく見直されたり新種記載されたりしており、既存の文献とは和名・学名の紐付けが一部異なる部分があって混乱が生じています。


フォトギャラリー

終齢/雌雄不明

​2021.03.20 宮城県

――――――【 シロフツヤトビケラ属の一種① 】――――――

(詳細不明)

終齢/雌雄不明

​2023.12.08 宮城県

――――――【 シロフツヤトビケラ属の一種② 】――――――

(詳細不明)

齢不詳/雌雄不明

​2020.12.19 宮城県

―――――――――【 アミメシマトビケラ 】―――――――――

生息環境:源流 記録済みの地域:宮城・新潟 幼虫の特徴:(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:成虫は初夏~秋に見つかっている/1年1化(?)

終齢(?)/雌雄不明

​2024.04.13 宮城県

亜終齢(?)/雌雄不明

​2024.04.13 宮城県

――――――【 ニセミヤマシマトビケラ属の一種 】――――――

観察した環境:細流 記録済みの地域:宮城。私が見ている範囲では、宮城県の1地点にのみ多産している。 幼虫の特徴:属内では大型の種。頭部前縁部の輪郭は左右対称。(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:詳細不明

終齢/雌雄不明

​2019.12.21 宮城県

終齢/雌雄不明

​2019.04.20 宮城県

―――――――【 ミヤマシマトビケラ属の一種 】―――――――

​(アイシマトビケラ or タカイシマトビケラ?)

観察した環境:細流 記録済みの地域:宮城。私が見ている範囲では、宮城県の1地点にのみ多産している。 幼虫の特徴:属内では大型の種。頭部前縁部の輪郭は左右対称。(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:詳細不明

終齢/雌雄不明

​2022.12.23 宮城県

終齢/雌雄不明

​2022.12.23 宮城県

―――――――【 キブネミヤマシマトビケラ 】―――――――

生息環境:源流・山地渓流 記録済みの地域:山形・宮城・新潟。少なくとも南東北エリアでは最も普遍的なミヤマシマトビケラ。 幼虫の特徴:体は橙褐色、頭部前縁の輪郭は左右非対称で、上唇の基部左寄りに突起がある(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:詳細不明

亜終齢(?)/雌雄不明

​2024.03.16 山形県

【 シロズシマトビケラ(?) 】

観察した環境:山地渓流(豪雪地の清冽な渓流) 記録済みの地域:山形・新潟(?) 幼虫の特徴:腹部の立毛は先端が太くならない。頭・胸部の地色は薄く、眼の周囲の淡色部は後頭部の淡色部とつながる。頭部前縁部はほとんど平坦。(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:生息地の気温・水温によって化性は変化する。1年2-3世代が一般的と思われる。

終齢(?)/雌雄不明(同一個体)

​2024.03.24 宮城県

【 イカリシマトビケラ 】

観察した環境:山地渓流 記録済みの地域:宮城 幼虫の特徴:腹部の立毛は先端が太くなる。頭部に特徴的な淡色斑がある(やや個体差があるため注意)。頭部前縁部はなめらかに凹む。(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:生息地の気温・水温によって化性は変化する。1年2世代程度が一般的と思われる。

終齢(?)/雌雄不明

​2024.04.26 宮城県

【 ギフシマトビケラ(?) 】

生息環境:平地渓流(△)・平地流 記録済みの地域:宮城・新潟 幼虫の特徴:腹部の立毛は先端が太くなる。頭楯板には目立った斑紋はない。平地流から得られたためギフとしたが、セリーシマトビケラ等に似ており同定精度に疑問が残るため種名は(?)とした。(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:生息地の気温・水温によって化性は変化する。1年3-4世代が一般的と思われる。

亜終齢(?)/雌雄不明

​2024.04.05 宮城県

終齢(?)/雌雄不明

​2024.05.10 宮城県

――――――【 ウルマーシマトビケラ 】―――――

生息環境:平地渓流・平地流 記録済みの地域:岩手・山形・宮城・福島・新潟 幼虫の特徴:腹部の立毛は先端が太くならない。頭・胸部の地色は濃く、眼の周囲の淡色部は後頭部の淡色部とつながらないか、つながる個体でも接続部の淡色斑は細い。(やや個体差があるため注意)。頭部前縁部はほとんど平坦。(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:生息地の気温・水温によって化性は変化する。1年3-4世代程度が一般的と思われる。

終齢(?)/雌雄不明(同一個体)

​2024.04.26 宮城県

――――【 セリーシマトビケラ(?) 】―――――

生息環境:山地渓流 記録済みの地域:山形・宮城 幼虫の特徴:腹部の立毛は先端が太くなる。頭・胸部の地色は濃く、頭部前方に2対の小斑がある個体が多い(個体差あり)。(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:生息地の気温・水温によって化性は変化する。1年2-3世代程度が一般的と思われる。

終齢(?)/雌雄不明

​2023.12.24 山形県

【 セリーシマトビケラ(?) 】

終齢(?)/雌雄不明(同一個体)

​2021.12.26 宮城県

――――――【 ナカハラシマトビケラ 】―――――

観察した環境:山地渓流~平地流の移行帯 記録済みの地域:宮城 幼虫の特徴:腹部の立毛は先端が太くならない。頭楯板が平坦で、頭楯の輪郭がへこむ(同属他種も多少なり平坦だが、明確に顔立ちの彫りが深く見える)。頭部の斑紋は地域差・個体差に富む。(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:生息地の気温・水温によって化性は変化する。1年3-4世代程度が一般的と思われる。

終齢(?)/雌雄不明

​2022.04.25 宮城県

【 シマトビケラ属の一種 】

観察した環境:平地渓流 記録済みの地域:宮城 幼虫の特徴:詳細不明 季節性・化性:(種レベルまで同定できていないため割愛)

終齢(?)/雌雄不明

​2024.08.03 宮城県

終齢(?)/雌雄不明

​2019.01.15 新潟県

終齢(?)/雌雄不明

​2020.05.13 宮城県

終齢(?)/雌雄不明

​2024.04.06 山形県

―――――――――――――――――――【 シマトビケラ属たち(それぞれ種は不明)】―――――――――――――――――――

観察した環境:平地渓流 記録済みの地域:宮城 幼虫の特徴:詳細不明 季節性・化性:(種レベルまで同定できていないため割愛)

観察した環境:平地渓流 記録済みの地域:新潟 幼虫の特徴:詳細不明 季節性・化性:(種レベルまで同定できていないため割愛)

観察した環境:平地渓流 記録済みの地域:宮城 幼虫の特徴:詳細不明。頭部後方の淡色斑が大きく明瞭。 季節性・化性:(種レベルまで同定できていないため割愛)

観察した環境:大河の平地渓流域 記録済みの地域:山形 幼虫の特徴:詳細不明。エチゴシマトビケラ属の可能性もあるが細部観察できず。 季節性・化性:(種レベルまで同定できていないため割愛)

終齢(?)/雌雄不明

​2024.04.20 宮城県

終齢(?)/雌雄不明

​2020.01.11 宮城県

終齢(?)/雌雄不明

​2021.03.04 宮城県

終齢(?)/雌雄不明

​2019.04.12 宮城県

――――――――【 ナミコガタシマトビケラ 】――――――――

―――【 コガタシマトビケラ属たち(それぞれ種は不明)】―――

生息環境:山地渓流~平地流(同属他種と混生する場合にはより上流寄りの汚濁の少ない環境に分布中心が寄る傾向にあるという) 記録済みの地域:宮城 幼虫の特徴:国産同属の中で頭部の縦幅が最も長い(下画像を参照)。(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:生息地の気温・水温によって化性は変化する。1年3-4世代程度が一般的と思われる。

観察した環境:汚濁の進んだ水路状小河川 記録済みの地域:宮城 幼虫の特徴:ナミコガタ以外の本属の幼虫は形態での種同定は難しい(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:生息地の気温・水温によって化性は変化する。1年3-4世代程度が一般的と思われる。

観察した環境:平地渓流 記録済みの地域:宮城 幼虫の特徴:ナミコガタ以外の本属の幼虫は形態での種同定は難しい(属レベルの詳細は下の表を参照) 季節性・化性:生息地の気温・水温によって化性は変化する。1年3-4世代程度が一般的と思われる。


観察メモ
 ・胸部背面は広くキチン化しており膜質部がありません。
 ・可携巣をもたないタイプのトビケラ幼虫は腹部が柔軟で不定形のものが多いですが、本科の幼虫の体は伸縮性が低く基本的なフォルムが決まっています。体をゆるく曲
  げた姿勢が基本ですが、驚くとダンゴムシのように丸まります。
 ・明瞭な羽化ピークをもたず、春~秋までだらだらと発生する種が多いため生活史に関しては曖昧な部分が多いです。シマトビケラ属・コガタシマトビケラ属の成長速度
  が大きい種では、年に4世代ほどが発生することも知られています。
 ・普段は固着巣の中に隠れているため、自由水中に入れると落ち着きなく動き回ります。中・小型種群は腹部をリズミカルに大きく振ってぎこちなく泳ぐこともできま
  す。
 ・エタノールやホルマリン等で液浸標本にしても姿勢が大きく変わったりパーツが破損しやすくなったりすることがないため、細部の観察は固定後に行うのがおすすめで
  す(コガタシマトビケラ属の鮮やかな緑色は液浸標本では失われてしまいます)。
 ・水力発電所の害虫とされることがある一方、飼育が容易かつ汚濁への耐性が種によってさまざまであるため実験動物に向いている側面があります。特にコガタシマトビ
  ケラ属は発生サイクルが短いためモデル生物として使えるのではないかと着目されており、屋内での飼育マニュアルが存在するほどです。

  【農業環境技術研究所】コガタシマトビケラ一齢幼虫を用いた農薬の急性毒性試験法マニュアル(外部リンク)
 

​表:国産シマトビケラ科の各属の特徴

 

​画像:国産シマトビケラ科(観察済の属のみ)各属の頭部下面構造など

​← シマトビケラ科の頭部下面の見方(例)

頭部の下面の左右を覆う大きなキチン板を頬板、頬板に挟まれたキチン版を咽頭板と呼びます。頬板が分離している種群の咽頭板は1枚につながっていますが、頬板が接している種群は咽頭板が上下に分離しており、さらに一部種群は分離した後方咽頭板が退化しています。この部分は前脚で隠れてしまうことが多いため、固定後に頭部と胸部を切り離すと観察しやすいです。

​シロフツヤトビケラ属

 

 

​アミメシマトビケラ属

 

​ミヤマシマトビケラ属・

ニセミヤマシマトビケラ属​

​シマトビケラ属・

エチゴシマトビケラ属​

コガタシマトビケラ属​

 

​→

​前脚基部の2又する棘

シマトビケラ属の特徴です

​(画像はイカリシマトビケラ)

​前腹板の下の一対のキチン板(シマトビケラ属)

前肢と中肢との間にあるキチン板はシマトビケラ科の大きな特徴(左画像)ですが、

体をすくめている場合にはキチン板が中胸前方の膜質部に隠れてしまって見えにくくなります(右画像)。

この見落としは誤同定に直結するため注意です。

←シマトビケラ属の腹部の刺毛

図鑑には『腹部の2種の剛毛のうち立毛は~』という記述が散見されますが、図がないとイメージしにくいです。

顕微鏡がないと観察できませんが、種内変異が多い頭部の斑紋と異なり安定した形質であるため、観察しておくと的確に種を絞れるポイントです。

左:立っている毛は寝ている毛より明らかに太く、毛が2種あることが一目瞭然(イカリシマトビケラ・ギフシマトビケラ・セリーシマトビケラ・オオヤマシマトビケラ)。画像はギフシマトビケラと思われる個体。

​右:立毛と寝毛の太さが同程度なので、毛が2種類あるのが分かりづらい(上記以外のシマトビケラ属)。画像はシロズシマトビケラ。

​↓

​キブネミヤマシマトビケラ​

頭部前縁が左右不対称で、上唇基部の左側が突出することが大きな特徴です。

 

​コガタシマトビケラ​属頭部

左:ナミコガタ、右:コガタシマトビケラ

​ナミコガタの頭部は同属他種に比べて縦長です。こうして比較すると一目瞭然ですが、

単体で見ると迷うことが多いです。なおナミコガタ以外のコガタシマトビケラ属も

頭部形態の微妙な差で種同定が可能とされますが、管理人はまだ判断できません。

​修行します(右のコガタシマトビケラはプロの方にご教授いただきました)。


成虫【準備中…】
 
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